2019年 05月 06日
感動を科学する アイスダンスの伝説その2
ジェーン・トービル様&クリストファー・ディーン様の素晴らしいパフォーマンスに魅せられてフィギュアスケートを知った私ですが、当時はビデオに収めておいたり繰り返し見たりするほどではなかったです…
それもこれも、昔は何かを知るためにはテレビ?本?くらいしかなかった世の中で、特に私のように田舎に住んでるとなかなか情報を得るのが難しかったことにあると思う。テレビで知った情報がほとんどすべてだったよね。広がりようがないのでそこまで…な感じで。
あったかもしれないけど、すべを知らない…
’83というとまだ学生か…(;´∀`)
まぁ、それがよかったか悪かったかは、よくわかりませんが…。
ハマりやすい体質の私は、それ以上の情報を知ることもなく一瞬の感動を胸に30年以上を過ごしてこれたのでよかったのか…な?
あのとき、今くらいの情報収集ができたとしたら…とてつもなく怖い追っかけを(追っかけられないけど)したかもしれない…。
怖い怖い…。
トービル様&ディーン様は競技に出ている当時、
なんと!お二人はスケートとは別のお仕事を持っていたというではないですか!!
有名なエピソードですが、私は知らなかった…^^;
お金や時間をかけてアスリートを目指す人はたくさんいると思うのですが、それほどの生活をしても世界一、オリンピックで金メダルを取る人というのはほんの一握り…。そんな世界ですよ。
お金や時間や、才能、そして運、これ全部ないと無理じゃないかな、世界一って。
ええええ、スケートだけやってた人たちじゃないのぉ?!とめちゃめちゃ驚いた。
で、
1980年レークプラシッドのオリンピックに出場されて5位だったんですね。(22歳と21歳…若っ)
映像を見るとピチピチで若くてキレッキレのパフォーマンスです。ジェーンさんはすごく鍛えてるんだろうなという腹筋背筋、性格から滲み出るものなのかとにかく踊っている様子が可愛らしい。ディーンさんはサラサラの金髪が揺れてるのが我ながらツボだし、かわいいんだけどにセクシーに感じるし、姿勢が美しい…♡それにジェーンさんを一生懸命リードする姿にキュンキュンする〜(*^o^*)これで警察官なん?!…えええ(≧∇≦)ですよ。
この大会前(1979年)に、NHK杯に出場して2位になってるんですが解説の方がべた褒めで、そのお話から推測すると、
・アイスダンスはイギリス発祥ではあるが、ここしばらくロシア勢が一位に君臨している
・ロシアはスケーターに一流のコーチ、振付師がいて、スケートに没頭できる環境が整っている(これは今でもそうですよね)
・一方、イギリスのこのカップルの振り付けはディーンさん本人によるものである(振付師はいない)
・おまけに警察官とOLであるので練習は仕事の後になる(しかもフルタイム勤務)
イギリスと言ってもロンドンとかそんなお街ではなくて地方の田舎町らしいではないですか。
おいおい、いつどんな練習をしたらこんなパフォーマンスができるようになるんですかっ?!ってことですよ。
こんな環境でロシアに迫るパフォーマンスをするなんてすごくない?
解説の方(五十嵐さんかなぁ〜?佐野さんかなぁ〜?)は、ほんと素晴らしいものを見せてもらった、ロシアとイギリスとぜんぜん違うパフォーマンスで見応えがあったと興奮気味に話しておられました。
まだまだ完成されていない彼らのパフォーマンスを日本の解説者がこの段階ですごく褒めていたことも興味深い…。解説の人って適当に褒めてるだけなんじゃないの?なんてゲスい見方をしているわたしにビンタだっ(>_<)
この後、世界チャンピオンになる人たちですもんねぇ。
で、1980年のオリンピックに戻りますが、オリンピックとNHK杯の演目は同じで、フィニッシュがちょっと違うんだけど改善した?オリンピックバージョンの方がキリッと決まってます。
このときまで、仕事をしつつ競技に参加してたそうですがこの後ディーンさんが仕事をやめ、そしてジェーンさんもやめてスケートに集中することになったとのこと。
昼間仕事をして、リンクの料金稼いで夜中に練習ですよ。
できないって。よくこれまでやってたなと思うけど、かなり勇気がいる決断ではあると思うよ。
よっぽどスケートが好きでないとできないことだし、自分たちがどこまでやれるか全然保証とかないのに、よく決断したなぁと。
ただ、これくらいの気持ちがないと成功は引き寄せられないと感じるし、気持ちが伝わったのかなんと彼らが生まれ育った地元が彼らに援助してくれたというではありませんか。偉いよ!ノッティンガム市!世界チャンピオンが生まれるのって努力だけでなく支える人たちも大事…
ううう…
努力は必須、しかし努力だけではだめなんだね…
逆にそんなに恵まれた環境ではないところでも、才能と努力…とにかく努力、これがあれば成功を引き寄せることができるのではないかと、すごく感じました。
二人の決断は正しい。世界チャンピオンになりオリンピックでも金。その後のご活躍。
相当な努力でしょう、たぶん。
二人を見ていると、特にジェーンさん、ギラギラしたものは全然感じなくて、すごく楽しくスケートをやってるなと。素敵な女性ですね。私は煩悩の塊なのでもともとはかっこいいクリストファーさん目当てで見てたけどこのお二人は二人で一つというか、どっちも同じように魅力的なぁと。そして、どんなパフォーマンスもすごく上品…。一生懸命なパフォーマンスに胸が熱くなるのです。
他の人たちのパフォーマンスと違って見てて気持ちがいいし、ずっと見ていたい、そんな演技です。
自分、煩悩と欲望に侵された凡人なので、このような美しいものを見ると自分の腹黒な部分が恥ずかしくなる…(( ´Д`)y━・~~
どなたかが、アイスダンスの選手としては地味なのに氷上になると絶世の美男美女になるとおっしゃってましたがホントそう。
踊りが音楽そのものという感じがする。
それって、大好きなバレリーナの吉田都さんの音楽表現と似ているというか。ぴったりなんですよ、音楽に。音楽が踊っているというか…
すべての音符に振りがついてるようなこの頃のお二人のパフォーマンスは大好きで、周りの期待に答えて’81、’82、そして’83と世界チャンピオンとなりいよいよサラエボオリンピックを迎えるわけですが、仕事をやめてから四年、ひたすらここを目標にしてきた情熱っての?凄すぎて感動せずにはいられないのです。
オリンピック前の彼らに…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
若かった彼らの決断と、そして10年後の彼らの決断…。
いろいろ詳しく知りたいところですが、なんせお二人のことを調べると英語で出てきまして…とほ…。
英語ペラペラになりたいーーーーーーー(TOT)
と思う今日このごろです…
で、その3に続く…
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by chakachin
| 2019-05-06 22:38
| 日々のコト